桜ふみの「Baby cruising Love / マカロニ【初回限定盤】」レビュー

冬にぴったりな透明感! Perfumeの「Baby cruising Love」

Zepp Tokyoを2500人のファンでいっぱいにし、発売シングルはオリコンチャート7位を記録。今回はいつもとほんのちょっとだけベクトルを変えまして、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの大人気アイドルユニットとなった「Perfume」のニューシングル「Baby cruising Love」を紹介させていただこうと思います。



●「かしゆかです」「のっちです」「あーちゃんです」「三人合わせて Perfumeです! よろしくお願いしまーす。」

いまさら説明するまでもなく、皆様ご存じのユニットかとは思いますが(笑)


「Perfume」とは、西脇綾香(あーちゃん)、樫野有香(かしゆか)、大本綾乃(のっち)の3人がアクターズスクール広島時代に結成した「ぱふゅ~む」が、capsuleを中心に鈴木亜美さん、嘉陽愛子さん、井上麻里奈さん等のプロデュースを手がけたことで有名な中田ヤスタカさんをサウンドプロデューサーに迎えた際に「Perfume」に改名。以来、ヴォコーダー等を使った特徴的なボーカルエフェクトで、テクノポップやエレクトロニカポップの要素のとても強いサブカルチックなおシャレ感覚アイドルユニットとして各方面で大活躍されていらっしゃいます。


曲のクオリティが高いだけでなく、ライブで披露されるダンスのレベルについても非常に高く、曲にぴったりマッチしたかわいい振り付けやPVは、見ていてとても楽しい気分になります。


ちょっと私的な話になってしまうのですが、筆者の「Perfume」との出会いはDJ momo-iとのユニットでリリースされた「アキハバラブ」。


テクノやエレクトロニカといった音楽ジャンルはとてもとても好きな音楽ジャンルで、当時聴いたスウィートドーナッツ」や「モノクロームエフェクトといった曲はとても気になっていたのですが、気が付けばメジャーデビュー。


メジャーデビューされたなー・・・と思っていたらあっという間に大人気ユニットへ成長され、うれしい気持ちと当時のライブハウスでの思い出とのクロスオーバーがなんだかとっても複雑な感じがしていました。彼女たちがデビュー時からずっと続けているお決まりの挨拶をいまも変わらず続けてらっしゃるところがうれしかったりもします(笑)



●ゆったり感がとても心地よいミディアムバラード「Baby cruising Love」

ポリリズム」の大ヒット後、これからの「Perfume」がさらに人気のユニットに成長できるか、はたまた・・・といったある意味大きな分岐点となるタイミングでのリリースとなるこの曲。


日本テレビ系「ロンQ!ハイランド」エンディングテーマ、日本テレビ系「音楽戦士 MUSIC FIGHTER」2月度POWER PLAYのダブルタイアップのついた今作は、この季節にぴったりのゆったり感がとても心地よいミディアムバラード。パンチの強い、ウケ狙いのアップテンポソングではなく、ここであえてミディアムバラードを持ってきた展開はすばらしいの一言。


透明感のあるエフェクトのかけられたボーカルに重なるように鳴る心地よいリズム。使われている音色の1つひとつが冬の寒さに優しく響き、吐く息の白さ、澄み渡る青空から伝わってくる空気を感じながらこの曲を聴いていると、何かに代わることはない落ち着きをもって心に届きます。


付属のDVDに収録されているPVも、街にきらめくイルミネーションを連想させるように煌く無数の電球の中で白が眩しい冬! な格好をしたお三方が楽しさの中にもどこか切なさを感じさせるすばらしい仕上がり。特にのっち! のっち、このPVですごい綺麗になられたと思うのは私だけでしょうか(笑)



●大切なのは「マカロニ」

日本テレビ系「歌スタ」1月度お題曲となっているカップリング曲「マカロニ」は、「Baby cruising Love」よりもさらにまったりなリズムが心地よい本格バラード。


アコースティックな雰囲気の中、楽しげに鳴るパーカッションとベースに耳を傾けながら歌詞を追っていくと「だんだん手が冷たいの」のフレーズが、毎日更新される、最低気温を告げる天気予報を思い出させ、寒さを再確認させられるのですが、その後に続く、いつもよりはっきり彼女たちのクセが聴き取れるようにかけられたエフェクトで届く「キミの温度はどれくらい 手をつないで歩くの」のフレーズがなんとなく温かく、優しい気持ちにさせてくれる、そんな曲です。


今作も前作「ポリリズム」に続き、中田ヤスタカさんが作詞・作曲を手がけていらっしゃるのですが、この方の書く、短いフレーズながらしっかりと芯のあるメッセージ性は毎回感嘆させられます。


Baby cruising Love」にしても「マカロニ」にしても、同じ歌詞の繰り返しをしているだけなのに、もっと大きなストーリーが見えてくるような。繰り返し、繰り返し、ループしていく歌詞は、同じようにリズムループで展開していく楽曲と相まって聴いている自身をとても心地よくさせてくれます。



●Perfumeとテクノ

「Perfume」で使われている強いエフェクトをかけたエレクトロボイスを聴いていると連想するものがあります。そう、初音ミク


ニコ動での公開動画はもちろん、昨年末開催されたコミックマーケット73においても初音ミクを使ったとてもよいボーカルアルバムが多数リリースされておりました。初音ミクを使った曲の多くがボーカルサンプラーである初音ミクに合わせるに相応しい打ち込みによる楽曲で、打ち込みといえばテクノ。テクノといえば打ち込み、といった具合の曲はとても自分好みなジャンルの曲に偏っているような感じを受けており、お気に入りな曲がいっぱい探せそうな気がしています。


そして昨今のテクノといえば、2005年に放映された「エウレカセブン」の番組内において使用された楽曲はテクノへの造詣が非常に深く、すばらしいものでした。最終回のエンディングとして使われた「」は、日本のテクノバンドといえばこの方々「電気グルーヴ」によるもの。その電気グルーヴも昨年復活を果たし、今期放送が開始された「墓場鬼太郎」ではオープニングテーマを手がけています。


こういったアニメ関連でのメディア展開や初音ミクへの注目度の高さはテクノ好きにとってはとてもうれしく、どんどんいろんなものを聴いて、どんどん取り込んでいっていただきたいなと思うわけです。自分が好きなジャンルの曲に強いムーブメントがある現状はとてもうれしいですね。


「Perfume」もその1つ。A-POPというカテゴリにおいては微妙な位置にあるかもしれない「Perfume」ですが、中田ヤスタカさんによるこの心地よい音楽たちに皆様にも興味を持っていただければいいなと思い、紹介させていただきました。


今回のシングルは限定版通常版の2種類が発売されており、限定版にはPVの収録されたDVDが付いています。また限定版の初回盤にはのっち、かしゆか、あ~ちゃん、それぞれの直筆サイン入りCDが各50枚、メンバー3人の直筆サイン入りCDが50枚、合計で200枚の直筆サインが入っており、ファンにはたまらない特典付きのシングルとなっています。


そしてなんと、直筆サイン入りのCDをゲットされた方の中から抽選で3名を「Perfume」のライブの楽屋へご招待!! さらにはCDについている応募券で申し込みができる「自宅訪問企画」もあるという、サプライズ盛りだくさんのCDとなっております。


がっつりファン! な方は、直筆サインCDをひくまでがんばって買われるのですよね(笑)。がっつりファンではないけれども、いままで「Perfume」なんて知らない! なんて方も、なんとなく「Perfume」が気になっていた方も、この季節にぴったりな「Baby cruising Love」、ぜひお手にとって聴いてみてくださいませ。きっとこの冬にぴったりなお気に入りの1枚になりますよ!



Baby cruising Love
 1.Baby cruising Love
 2.マカロニ
 3.Baby cruising Love(Original Instrumental)
 4.マカロニ(Original Instrumental)
アーティストPerfume
発売日2008年1月16日
Amazon価格1170円
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