おた☆スケたん4号の「シグルイ 藤木源之助 (1/10スケールPVC塗装済み完成品)」レビュー

武士道は死狂い(シグルイ)なり! 駿府城御前試合を再現した藤木源之助フィギュアが登場!

「シグルイ」はチャンピオンREDで連載中の武士の生き様、死に様を描いた人気コミックだ。

作中のあまりにも無残な残酷描写はグロテスクだが、それゆえに常に死と隣り合わせで生きる武士というもののリアリティを強く感じさせる。

さらに登場するキャラクターたちの強烈な個性や、印象的な虎眼流の奥義、秘剣の数々から、その人気を不動のものとし、WOWOWにてアニメ化もされている。ただし、過激な表現のためR-15指定相当で。

その「シグルイ」の第1巻第1話、駿府城の御前試合で宿敵、伊良子清玄(いらこ せいげん)と対峙する主人公、藤木源之助(ふじき げんのすけ)を完全再現したフィギュアがFOX出版より登場! 感情すらもその表情に留めた造形は迫力満点だ!

●7年間の複雑な思いを詰め込んだ表情が秀逸!

ネタバレになってしまうためコミックやアニメを見ていない人はここから先は飛ばして欲しいが、伊良子清玄と藤木源之助には実に7年間にも及ぶ確執がある。

伊良子からは出会った際に屈辱的な敗北を味わわされ、ともに虎眼流の道場で鍛錬に励み「双龍」と呼ばれ、己を差し置いて虎眼流の跡取りに選ばれた相手である。

藤木の伊良子への憎しみを中心とした感情がその顔にはしっかりと刻まれているのだが、その感情すらも形にした表情の造形がとりわけ秀逸だ。

▲対戦相手、伊良子清玄を見据えるその表情には7年間に及ぶ複雑な感情が刻み込まれている


●台座は白州を模した高級感溢れる作り

フィギュアを飾る台座についても御膳試合のものを再現しており、白い砂を敷き詰めた白州を模した作りとなっている。

刀を抜いた藤木源之助が両足で踏みしめる白州は踏まれた方向に盛り上がりを見せており、それがフィギュアそのものに勢いを与えている。
白州を踏みしめたその力を前方に押し出し、今にも切りかかってきそうな迫力をフィギュアに与えているのは、この台座に寄るところが大きいだろう。

また、白州の周囲は漆塗りのような艶のある黒塗りの素材で縁取られているため、和室に非常によく合いそうな高級感を与えている。

▲踏みしめられて盛り上がった白州がフィギュアそのものの存在感を高め、威圧感すら漂わせている


●こだわり抜いた小物にも大きな存在感が

フィギュアの細部を眺めてみても、細かい部分までこだわり抜いて作られているというのがよく分かる。
右手に掴んだ刀は真っ直ぐに伸び、切れてもおかしくなさそうな硬さを感じさせる。
後ろになびいた鉢巻や服の造形も作り込まれており、特に自然に形作られた袴の動きや、左脇の脇差しの作りが素晴らしい。

▲袴の模様や形、脇差しの作りなど、細かい点にもこだわり抜いている。首に挟んだ鞘は取り外しできるため、右手に持った刀と合わせてみたが、ちゃんとピッタリ鞘に納まりそうなサイズだった


●ファンならずとも目を留めてしまうはず!

残念だったのはキャストオフするフィギュアではなかったという点。これだけの造形であればもちろん、源之助の「腕一本分の働きは充分にするもの」と言われた「背面の隆り」までしっかり再現されていただろう。
また、シグルイの1ファンとしては、皮膚や筋肉までキャストオフし、内臓や骨が姿を現すような作りであって欲しいと願ってしまう。

フィギュアの本来の目的「飾る」ということに関して言えば、今回の「シグルイ 藤木源之助」はこれ以上ないほどのクオリティを持っていると言えるだろう。
シグルイの原作やアニメのファンはもとより、ファンでなくともその造形には目を留めてしまうはずだ。


シグルイ 藤木源之助 (1/10スケールPVC塗装済み完成品)
発売元FOX出版
発売日2007年8月末予定
スケール1/10
全高約16センチ
原型制作MELTING NEURON
価格3,550円
購入する!



(C) 南條範夫・山口貴由(月刊チャンピオンRED)2004-2007

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