おた☆スケたん4号の「ピュアキュア リカバリー 恋の救急セット」レビュー

保健室の養護教諭として女の子たちと触れ合うピュアな恋愛アドベンチャー

「Pure×Cure Re:covery(ピュアキュア リカバリー)」は2005年2月11日にチュアブルソフトから発売されたPC用の18禁恋愛アドベンチャー「Pure×Cure(ピュアキュア)」をプレイステーション2に移植したゲームだ。

学園を舞台にしたまさに恋愛アドベンチャーの王道ともいうべきタイトルで、今回の移植にあたって新規シナリオが加筆・修正され、新規CGを多数追加し、PS2用に新規オープニングムービーと劇中挿入曲が追加されている。

さらに特定のヒロインのシナリオをクリアするとプレイできるおまけシナリオも追加され、PC版から大幅にボリュームアップしているぞ!

正直に言って恋愛アドベンチャーでここまで感動したのは初めてだ。ヒロインが心に秘めた傷に心を痛め、けなげに努力する姿に心を打たれ、真剣な言葉に、眼差しに心を揺さぶられる。
このゲームをプレイした人はきっとこう思うことだろう。

 そうか、恋愛ってこういう感情のことだったのか…。

●主人公を取り巻く個性豊かなヒロインたち

主人公の「米倉広海」はかつての学び舎「姫奈学園」に養護教諭として赴任することとなった、いわゆる保健室の先生だ。

前任の養護教諭の代理として短期間だけ勤務することになったが、最初は男性ということで奇異の眼で迎えられることもある。
さらに保健室に集まる生徒たちは、まじめな生徒もいれば不登校の学生、サボり魔といった問題児もおり、微妙な年頃ということもあってなかなか一筋縄ではいかない様子。

彼女たちの相談に乗ったり、時には温かく見守りながら、少しずつ信頼関係を築いていくのだ。


▲主人公の学生時代の同級生、ゆずりの妹で、8年ぶりに再会した。ドジっ子だけど天真爛漫で、主人公が学園に打ち解けるようになるのは彼女の活躍によるところが大きい
▲しっかり者の委員長で、面倒見がいい果林の親友。実家は居酒屋で、看板娘として人気者でもある。5人姉妹の長女。メガネを外すと何も見えない



▲転入してきてから一度も学校に顔を出していない不登校児。学校の外ではゴスロリファッションに身を包んでいる。口数が少なく人見知りするが、主人公にはなついている
▲学園の理事長の娘で、幼い頃から病弱な美少女。健康なクラスメートと一緒に学校生活を送りたいと頑張るが、その無理が祟って保健室に運ばれることもしばしば



▲キックボクシング部の幽霊部員で、いつも仮病を使って保健室に来るサボり魔。運動神経抜群の上、頭脳も明晰な天才肌。出席日数はギリギリだがテストの成績はトップクラス
▲奨学金を得て日本に勉強にきている台湾出身の留学生。異国の地で一人暮らしをし、アルバイトで生活費を稼ぎながら勉強も人一倍頑張る努力家。日本語がちょっと苦手



▲主人公の幼馴染で教師としては先輩。サバサバした性格で男女どちらからも人気がある。生徒からつけられたあだ名は軍曹
▲主人公の初恋の相手で、果林の姉。主人公と互いに淡い恋心を抱いていたが、8年前に事故で他界




●一話完結で短いストーリーがテンポよくつながっていく

ゲームの流れは一話で完結するエピソードがつながっていく形になっており、新しいヒロインが登場したり、事件が発生したりと非常にテンポよく楽しむことができる。ゲームの前半はヒロインたちそれぞれとの日常を描いていく1本のストーリーとなっており、特定のヒロインの攻略ルートは後半から選択できるようになっている。

通常恋愛アドベンチャーゲームをプレイする場合はどのヒロインから攻略していくかなんとなく決めてからプレイする人が多いと思うが、「Pure×Cure Re:covery」では最初にどのヒロインから攻略するかという選択が非常に難しい。前半をプレイしていると、新しいヒロインが出てくるたびにその強い魅力に惹かれてしまうからだ。
「結局はすべてのヒロインを攻略するんだから、順番なんてどうでもいいんじゃない?」と思うかもしれないが、最初に誰を攻略するかでここまで迷ってしまう恋愛アドベンチャーも珍しいと思うぞ!

▲PC版から移植にあたってイベントCGには自然なまばたきとセリフに合わせた口パクが導入されている。ヒロインたちの存在感や魅力が強いのは、この2点によってリアリティが増しているからかもしれない

▲マップの移動先でヒロインたちと遭遇し、アドベンチャーパートに移るというオーソドックスなシステムだが、NEXT! と表記された場所へ移動しなければ他の場所すべてを回ることもできる

▲保健室には一般の生徒たちも訪れる。3択クイズ形式で彼らの悩みに答えるという脳トレ的なミニゲームが診察モードだ。一般の生徒はもちろん、保健室にヒロインたちがいる場合はこっそり聞き耳を立てているから、ちゃんと仕事していないと好感度に影響してくるぞ!


●全13話構成のシナリオは文庫本10冊相当の大ボリューム!

「Pure×Cure Re:covery」はシナリオが文庫本10冊相当という大ボリュームだ。また、立ち絵のグラフィックも豊富でヒロイン1人につき平均8種類の服装が用意され、表情に至っては平均13種類も用意されている。大ボリュームのシナリオがバリエーション豊富なグラフィックでさらに表現力を増している。

さらに、主人公を除く21人のキャラクターすべてがフルボイスなのはもちろん、立ち絵の存在しないチョイ役まで含めてフルボイス仕様となっている。PC版のキャスティングはほぼそのままで音声をすべて再収録しているという点からも、音声に関するこだわりも相当なものだ。

▲ゲームをプレイした中で強く感じたのは、ヒロイン同士の横のコミュニケーションが非常に活発だということ。ヒロイン同士がお互いの存在を意識し合い、干渉し合っていることがヒロインたちの存在感をより強めている


●恋愛アドベンチャー未経験者にもオススメ!

今まで恋愛アドベンチャーというものをプレイしたことがないという未経験者は、最初の作品として「Pure×Cure Re:covery」を選ぶのをオススメする。学園ものという王道を貫きながら、質の高いシナリオと存在感のあるキャラクターを備えており、恋愛アドベンチャーのエントリー作品としては文句のつけようがないタイトルだ。
もっとも、「Pure×Cure Re:covery」をプレイしてしまったらまず間違いなく恋愛アドベンチャーというものにどっぷりハマってしまうと思うので、そのあたりは留意した上でのプレイをお願いしたい。

PC版をプレイしたという人はもちろん『買い』で間違いないだろう。もっとも、あの時心を揺さぶられたヒロインたちの新しいエピソードやCGを見ることができるというのだから、「Pure×Cure」ファンとしては買わずにはいられないはずだ。


ピュアキュア リカバリー 恋の救急セット
特典 果林&月乃 3Dラバーピンズ付き
開発・販売元アルケミスト
ジャンル恋愛アドベンチャー
機種プレイステーション2
発売日2007年8月23日
価格9240円
年齢区分B(12才以上対象) 恋愛+セクシャル マーク
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(C)Chuable soft/Alchemist

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