■ 桜ふみの「ウマウマできるトランスを作ってみた」レビュー
ウッーウッーウマウマ(゜∀゜)「ウマウマできるトランスを作ってみた」
EXIT TRANCEといえばアニメトランスシリーズがその萌えるジャケットイラストとともに大好評。その勢いに乗って「ニコニコできるトランスを作ってみた」をリリースしたところ、「CDジャケットに問題があったため」を理由に突然の発売中止。問題を修正し再販、といってもただ修正しただけでは何かとおもしろくない。そう思っていたところに、なんと本家本元の原曲をそのまま収録するという快挙を伴ってリリースされたとあっては聴かないわけにはいきません。それではいつものように楽曲紹介をしていきましょう。
まず1曲目にいきなり「ウッーウッーウマウマ(゜∀゜)(Sppedycake Remix)」が。
「原題:Caramelldansen(Sppedycake Remix)」と明記した上でトラックタイトルをあえてウッーウッーウマウマ(゜∀゜)に。フリガナ付き(笑)の歌詞と日本語訳詞が載っており、かつ詳細な紹介記事までもが書いてあります。専用のページを立ち上げ、5月21日にはカラオケ音源を収録したシングルを、さらに6月18日には「ウッーウッーウマウマ(゜∀゜)SPEEDアルバム/Caramell」と題してPV付きのアルバムが発売されるという徹底したプロモーションに脱帽しつつ、改めて曲そのものにある力を感じさせてくれます。いい曲です。
2曲目には「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」を収録。
これもいろいろと事件(笑)があった作品ですが。そこはかとなくトランスミックスされたみっくみくになっております。
これもニコニコ動画では有名な名曲。残念ながら太郎さんの歌う原曲とはかけ離れている感じですが、トランスというより、よりわかりやすいダンスミュージック風になっています。そこはかとなくビートまりおさんの歌い方に似せてあるような気がするのは気のせいでしょうか。
4曲目には「あいつこそがテニスの王子様」を収録。
トランスを想起させるキラキラキーボードアレンジされた楽曲にパート分けされたボーカル。ものすごく一生懸命がんばっているのがとても微笑ましいアレンジになっています。セリフも当然全部カバー。「猫駆除だぜー」もちゃんと聴けますのでご安心を。
5曲目には「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」が収録。
よりアップテンポにされて入り込みやすいいいアレンジがなされています。ボーカルのほうも原曲の雰囲気を大切に壊さず、丁寧にカバーされているように感じました。
6曲目は「バラライカ」なんですが。
お約束といいますか、やるならこれしかないといいますか。やっぱりきました、やらないかアレンジ。曲はそのままに野太い声で歌っているだけというたいへん潔いトラックです。
ニコニコ動画で流行した曲ではありませんが、これもインターネット上で大流行した名曲。「おっさんボートでヘーコラホー」とても懐かしいです。DIGIMIND REMIXとなっていますが、割とそのままストレートにアレンジした感じになっていてあまり違和感なく仕上がっています。
8曲目は「IEVAN POLKKA(VOCAL MIX)」を収録。
曲名だけみて「?」な人もロイツマ・ガールですよ、と言えばわかるでしょうか。そういえばはちゅねミクがネギ振り回す元になったのもこの曲の使われたFlashですね。そこはかとなく8bitサウンド風味なアレンジで聴かせてくれています。
9曲目は「恋のマイアヒ(EVERYBODY BANZAI MIX)」を収録。
押さえるべきところは全部押さえてしまおう的なトラックラインアップになくてはならないこの曲。もっとトランストランスで攻めてくるのかと思っていたら、いい意味で予想を裏切るアレンジ。これはこれでおもしろいのかもしれません。
10曲目は「SCREW THE PLAN」を収録。
中曽根OFFで有名なこの曲。元の曲の持つ雰囲気を壊さない限界までわかりやすく再構築、といったところでしょうか。
11曲目は「ガソリーナ(EXTENDED MIX)」。
ずいぶんゆったりとしたテンポのガソリーナ。フロッピー3つ! を主張するよりもサビをゆっくりわかりやすく楽しんで欲しい、そんな感じのアレンジになっています。
12曲目は「オカマdeマプーカ(CANNON CRACKER REMIX)」。
トラパラ等にも収録されているCODEお得意のダンスナンバー。オカマーイェーが随分はっきりくっきりにアレンジされていて、これで初めて聴かれた方はなにか勘違いするかもしれません(笑)
13曲は「ロッキング・サン(DELACTION REMIX)」を収録。
これもそこはかとなくトランス風味にアレンジされた「母さんちょwww」。特に空耳歌詞を意識しているわけではなく、楽曲に向き合っているのはよい感じなのではないでしょうか。
14曲目は「POP STAR」を収録。
ここでVIPSTARではなくあえてPOPSTARを持ってくるあたりが、前出までのアレンジ同様、ネタなようでいてネタではなく、きちんと楽曲を聴いていただきたいというスタッフの姿勢が出ているのかな、と。それは考えすぎですかね(笑)
15曲目は「ドラマチック」。
「おおきく振りかぶって」のオープニングソングなのですが、これまでのカバー曲とはまったく違う方向性。ボーカルを入れず、メロディラインをピアノに追わせた正統派トランスアレンジになっています。
16曲目は「STAR RISE」を収録。
アニメのオープニングつながりで持ってきた、といったところでしょうか。アニトラシリーズの手法そのままに「バンブーブレード」のエンディングテーマをMAKIさんがカバーされています。
17曲目は「創聖のアクエリオン」。
これもMAKIさんによるカバーなのですが、いつも以上に楽曲として面白味のあるアレンジに挑戦している、という印象を受ける楽曲に仕上がっています。もうちょっとテンポが速いほうが気持ちいいのかもしれません。
18曲目は「クリティウスの牙」。
ここで遊戯王。ずっと俺のターン! なBGMの、これもある意味正統派トランスアレンジ。元々がBGMかつとてもよい旋律なので、テンポよくアレンジされたこのトラックはなかなか良好でした。
「EXIT TRANCE PRESENTS CODE SPEED アニメトランスBEST」にも収録されていた「真っ赤な誓い」ですが、今回はNINEさんではなくDJ弾幕さんによるカバー。
20曲目は「レッツゴー!陰陽師」。
そしてここからはまたニコ動ネタに戻って超流行曲。ノリノリのテンポとリズムアレンジで聴いていて気持ちのよい陰陽師に仕上がっています。
21曲目は「エージェント夜を往く」。
「とかちつくちて」で一躍有名になったこの曲。ボーカロイドっぽいイメージになるようなエレクトロニックエフェクトのかけられたボーカルで、陰陽師の勢いを止めることなく聴かせてくれています。
そして最後22曲目は「GO MY WAY!!」。
最後を飾るに相応しい名曲。アイドルマスターxニコニコ動画といったらコレ! という曲をアルバムの締めに聴かせてくれます。
そんな感じで、今回はEXIT TRANCE PRESENTS「ウマウマできるトランスを作ってみた」を紹介してみました。正直、楽しめたトラックと楽しめなかったトラックとありました。発売前、発売後のネット上で公開されているこのCDを手に取られた方の感想も非難的な意見が多く、前作からの経緯も含めてとっつきにくい印象のあるCDかもしれません。
でも、だれもが気軽に自分の意見を全世界に向けて発信できる昨今、メーカーや出版社によって作られたイメージではない、生の意見を簡単に収集できてしまう状況の中で賛否両論があるのは当たり前のことだと思いませんか? このアルバムに収められた曲のアレンジに対する姿勢、ネタに対する真摯な態度、それに伴う「やるならトコトン」な結果は、私にとってはすごくおもしろく、それはとてもよいことだと思っております。
さまざなな意見があるからこそ、自分で体感したものを信じて欲しい。そう言いたくなるようなアルバムでした。このレビューを読んで気になって買っていただけるのはもちろんうれしいわけですが、なんとなく気にはなっていたけれども・・・という方はぜひ、手に取ってみて、自分で後悔するなり(笑)よかったと思うなり(笑)してみて欲しいと思います。少なくとも私にとっては満足のいくアルバムでしたよー。
| ウマウマできるトランスを作ってみた | |
|---|---|
| アーティスト | オムニバス |
| 発売日 | 2008年4月16日 |
| 価格 | 2000円 |
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